top of page
kaeru-club

胃の気

我々鍼灸師は、しばしばこの『胃の気』という言葉を使います。

『胃の気』ってなんなの?

と思うでしょうね。

まぁ、文字どおりなのですが…


先般からご紹介している養生訓(貝原益軒)にはこう記してあります

「胃の気とは元気の別名である。

沖和(ちゅうわ:やすめ和らげる)の気である。」


また中国の最古の医学書である黄帝内経を構成する『素問』の中の一編に

「平人のきまりとしては陽気を胃から受けています。

 ですから胃の気は平人の脈には常に現れていなければならない。

 もし脈に胃の気を現れていないことがあると、ただ死あるのみ」

とちょっとショッキングなくらい断言しています。


書いてある通り

胃の気のあるなしは脈で判断できるのです。

胃から入った陽気は五臓に行きわたり

さらに全身に運ばれるといったイメージです。

ですから脈をとり胃の気があるなしで元気の有無を確認する

私の治療では概ね『胃の気』を取り戻すのが最初のステップです。

元気をつけてもらうんです!


元気があれば何でもできる!

どこかのイノキさんもおっしゃってるぐらいですから…。

閲覧数:20回0件のコメント

最新記事

すべて表示

養生とは② ~気を養う~

また『養生訓』(貝原益軒)より… 養生の人について心の持ち様についてこんな事が書いてあります。 心を静かにしてさわがせず、 ゆるやかにしてせまらず、 気をやわらかくして荒くせず、 口数を少なくして声を高くせず、高く笑わず、 いつも心を喜ばせてむやみに怒らず、...

養生とは① ~養生訓から~

辞書で養生調べると 1. 衛星をまもり健康の増進に心がけること。また病気をなおすように努めること。 2. 建築工事などで、破損防止の手当て。 とあります。 いずれも予め何かをするってことかなぁ。 ここでのお話は1の方…。...

『治未病』という考え方

東洋医学には『治未病』という概念があります。 1997年の厚生白書に『未病概念について』というコラムが掲載されて以来 <未治病>という言葉が日本に浸透しました。 もともと中国の言葉なので訳されたときに<未治病>になったわけですが もともとは『治未病』だそうです。...

コメント


bottom of page