我々鍼灸師は、しばしばこの『胃の気』という言葉を使います。
『胃の気』ってなんなの?
と思うでしょうね。
まぁ、文字どおりなのですが…
先般からご紹介している養生訓(貝原益軒)にはこう記してあります
「胃の気とは元気の別名である。
沖和(ちゅうわ:やすめ和らげる)の気である。」
また中国の最古の医学書である黄帝内経を構成する『素問』の中の一編に
「平人のきまりとしては陽気を胃から受けています。
ですから胃の気は平人の脈には常に現れていなければならない。
もし脈に胃の気を現れていないことがあると、ただ死あるのみ」
とちょっとショッキングなくらい断言しています。
書いてある通り
胃の気のあるなしは脈で判断できるのです。
胃から入った陽気は五臓に行きわたり
さらに全身に運ばれるといったイメージです。
ですから脈をとり胃の気があるなしで元気の有無を確認する
私の治療では概ね『胃の気』を取り戻すのが最初のステップです。
元気をつけてもらうんです!
元気があれば何でもできる!
どこかのイノキさんもおっしゃってるぐらいですから…。
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