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『治未病』という考え方

東洋医学には『治未病』という概念があります。

1997年の厚生白書に『未病概念について』というコラムが掲載されて以来

<未治病>という言葉が日本に浸透しました。

もともと中国の言葉なので訳されたときに<未治病>になったわけですが

もともとは『治未病』だそうです。


その治未病… これは「未だ病まざるを治す」という考え方です。

一般的には『まだ病気になっていない状態に治す』を示しますが

『病気がまだ初期の段階で、簡単に治せる』というのも

未病概念の範疇になります。

東洋医学では 健康なのか、はたまた病気なのかという はっきりと線引きをするのではなく 心身には連続的な状態があるんだよ、と考えます。


中国の古い医学書には 『上工は未病を治し、中工は已病を治す』と記してあります。 これはスペシャルなお医者さんは未病(未だ病まない)の時に治して 普通のお医者さんは発症してから治す …なんてことを言っているんですねー。 つまり予防できたほうがいいんだよって言っている感じ。 心身の状態や病気の予兆をかぎ分けて発症に至らないようにする… これが東洋医学の根幹を成す概念です。

皆さんも自分自身の心身の状態を観察すれば 「ん…?何か変だなぁ」と気付くことができれば 対処する方法はいくらでもあると思います。

どんな小さなことでも結構ですから

変化をお伝えください。

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